飼い猫を逃がしてしまったこと、ありますか?ちょっと気を抜いてしまったがために開いた窓からするりと逃げ出してしまった時のあのショック。猫と一緒に暮らしていて、逃がしてしまったことがある方は、この不安感お判りいただけると思います。
そんな時に心の支えになってくれる神社、それが日本橋に鎮座する、失せ猫祈願で有名な三光稲荷神社です。

三光稲荷神社が失せ猫祈願で有名な理由
三光稲荷神社は、江戸時代から「三十郎稲荷には猫が寄る」という言い伝えがあり、猫が行方不明になった時に祈願すると戻ってくると信じられていました。三十郎稲荷とは、歌舞伎役者の二代目関三十郎の邸内に祀られていた稲荷神社で、三光稲荷神社の由来となった神社です。
ご利益はやっぱり猫返し
御祭神は倉稲魂命。稲荷神社の主祭神として広く知られています。ご利益は五穀豊穣などですが、三光稲荷神社はやはり失せ猫祈願でしょう。

神社横にある建物は社務所のようで社務所ではありません。もちろん鍵もかかっています。町内会の建物のようです。扉に失せ猫祈願に関する案内が貼られています。
失せ猫祈願の方法
失せ猫祈願は、三光稲荷神社が鎮座する裏路地から人形町通に出て、4件目の化粧品店「オキナ」さんで受け付けていただけます。御朱印もこちらで頂けます。
居なくなってしまった猫の名前、年齢、不明になった日時、経緯などを書いてオキナさんにお預けします。
イラストの「犬のおまわりさん」も、「迷子の子猫ちゃん」もとってもかわいいけれど、家が解らなくなってしまった猫、早くおうちまでたどり着いて欲しいですね(涙)



拝殿横には、猫が返ってきたお礼として、招き猫や猫の置物が奉納されています。そして拝殿右横には猫の大名行列の手拭。かわいい。
歴史を感じる、趣のある佇まい



日本橋の人形町通りから参道のアーチをくぐり路地裏に入ると、表の喧騒が一気に消え去るような雰囲気です。境内は決して広くありませんが、丁寧にきれいにお手入れされている境内は、とても心が落ち着きます。


寂れたような雰囲気は一切なく、お参りをする人は絶えません。熱心にお参りしてる方を見ると、「ネコ居なくなっちゃったのかな・・・」などと切ない気持ちになりますが、先にも記したように、そんな切なさや心配不安な心を支えてくれる神社なんだな、と感じました。
今回、第2土曜日にオキナさんへ行ったのですがお休みで、御朱印を頂くことができませんでした。お休みは変わることもあると思いますので、特に遠方の方は定休日の確認なども忘れずに。
最後に迷子になってしまったすべての猫が無事に帰ることができますように。
三光稲荷神社アクセス
〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町2丁目1−13
- 東京メトロ日比谷線・人形町駅より徒歩約5分
- 都営浅草線・人形町駅より徒歩約5分
- 東京メトロ半蔵門線・水天宮前駅より徒歩約5分
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