日本橋で金運と言えば、なんといっても小網神社。休日は銭洗いで長い行列ができます。でも同じ日本橋、しかも小網神社と同じ日本橋七福神めぐりの中の一社で、強い金運パワースポットがあるのです。それが毘沙門天が祀られる末廣神社です。
歴史と伝統が息づく、都会のオアシス

三方をビルに囲まれる末廣神社。創建時期は明確ではありませんが、なんと安土桃山時代の1596年には存在していたことが古文書に記録されています。
江戸時代初期には、この地にあった吉原の地主神・産土神として信仰されていました。1657年の明暦の大火で吉原が移転した後も、氏神として信仰され続けています。1675年(延宝3年)の社殿修復時には中啓(ちゅうけい:僧侶が法要などで使用する扇子の一種。いわゆるハリセンに似たような形)が発見され、これを祝って「末廣」の社号が名付けられました。
御祭神は、宇賀之美多麻命、他4柱と毘沙門天です。ご利益は、勝運・金運・災難除けです。
日本橋七福神 毘沙門天
末廣神社には勝運の神様として知られる毘沙門天が祀られています。財運・勝運・開運・厄除け・無病息災に御利益があるといわれています。
もう一つのお稲荷さん・養母世稲荷(ようぼせいなり)

女性と子供の守り神として信仰されている養母世稲荷。養母世稲荷は江の由来は戸時代に高砂町に住んでいた、徳の高い助産師の女性にあります。彼女は、助産師として生計を立てながら、働く女性のために子供を預かったり、孤児を引き取って育てたりと、多くの人々を助けました。
その徳を称え、人々は彼女を「養母世稲荷」として祀りましたが、もともとあったところがお社の維持が困難になり、祭礼を古くから行っていた末廣神社で預かることになりました。小さな小さな鳥居と祠ですが、女性と子供の守り神として、人々に深く信仰されているそうです。ご利益は、安産祈願・子育て・女性の守護です。
江戸時代の慈愛に満ちた女性の生き様を今に伝える尊い稲荷神、これも末廣神社の魅力のひとつですね。
満願成就 末廣徳の石

境内にある境内にある大きな椎の木、その根元に、様々な徳を授け高める力があるといわれる石があります。それが「末廣徳の石」です。
- 石の上にある小さなお盆に財(金銭)を置きます。
- 手を合わせて「いや、すえひろがり」と心で唱えます。
- 財を持ち帰ります。
その財を使えば徳運が広がります。
その財を持てば徳運が溜まります。
とのことです。
御朱印とまとめ

末廣神社は長い歴史を持ち、地元の人々に深く信仰されています。日本橋を訪れた際にはぜひご参拝に立ち寄ってみてください。小さい境内の中にぎゅっとご利益が詰まったような、とても心落ち着く神社です。
末廣神社アクセス
東京都中央区日本橋人形町2-25-20
- 東京メトロ日比谷線、都営浅草線人形町駅A3出口から徒歩5分
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