大都会東京の中でも、特に異国情緒あふれる街、新大久保。韓国文化の発信地として賑わうこの街に、ひっそりと、しかし確かな存在感を放つ神社があります。その名も「皆中稲荷神社(かいちゅういなりじんじゃ)」。
その名の通り、「みなあたる」という縁起の良い名前から、宝くじ当選や受験合格、就職成就など、様々な願いを叶えてくれる神社として広く知られています。今回は、そんな皆中稲荷神社を訪ねてみました。
皆中稲荷神社の歴史 – その名の由来

皆中稲荷神社の創建年代は定かではありませんが、江戸時代初期には既に存在していたと伝えられています。元々は別の場所に鎮座していましたが、火災により焼失し、現在地に再建されました。
「皆中」という名前の由来は、江戸時代にこの周辺に徳川幕府が「鉄炮組百人隊」駐屯させました。鉄炮組与力は鉄砲の腕を磨いていましたが、なかなか思うようにならず、一晩中あれこれと思い悩んで苦しんでいたところ、稲荷之大神が夢枕に立たれ霊符を示されました。
翌朝、射撃を試みたところ百発百中。それを見た他の鉄砲組隊員が競って霊符を受け射撃をしたところ、みな百発百中的中。ここから「皆中(みなあたる)の稲荷」と呼ばれるようになったとのことです。
皆中稲荷神社の御利益はあらゆる願いを射抜く力
皆中稲荷神社の御利益は、その名の通り、「願い事が全て叶う」と言われています。
金運向上・宝くじ当選・チケット当選、受験合格・学業成就、就職成就・仕事運向上、恋愛成就・縁結び、その他スポーツ必勝・病気平癒など「なんでも皆中(みなあたる)」と言うご利益。
皆中稲荷神社の御祭神 – 願いを叶える神様
皆中稲荷神社の御祭神は以下の通りです。
- 倉稲魂命(うかのみたまのみこと): 稲の神様、五穀豊穣の神様として知られています。
- 大己貴命(おおなむちのみこと): 国造りの神様、縁結びの神様として知られています。
- 徳川家康公(とくがわいえやすこう): 江戸幕府を開いた武将。鉄砲組との関係から祀られたと考えられています。
新大久保という環境・多様性の中で輝く神聖な空間
新大久保は、日本最大のコリアンタウンとして知られ、常に活気に満ち溢れています。韓国料理店やコスメショップなどが軒を連ね、連日多くの人々で賑わっています。

そんな喧騒の中に、皆中稲荷神社はひっそりと佇んでいます。鳥居をくぐると、街の喧騒が嘘のように静かで落ち着いた空間が広がります。
新大久保という多様な文化が交差する場所にあるからこそ、皆中稲荷神社の存在は、訪れる人々に心の安らぎと希望を与えてくれるのかもしれませんね。異文化に触れた後に、日本の伝統的な神社の雰囲気を味わうことができるのも、新大久保ならではの魅力と思います。
絵馬は当たり矢です

当たり矢には、百発百中や幸せが当たり続ける等の意味があります。的の真ん中を射抜く矢は気持ちがいいですよね。皆さんのそれぞれの思いが当たり矢の絵馬に込められていました。
御朱印とまとめ
皆中稲荷神社の御朱印は書置きで400枚限定での頒布です。1月7日から頒布していただけるようですが、あっという間に売り切れてしまいそうですね。授与されたい方はお早めに。そういう私も頂くことはできませんでした。
皆中稲荷神社は、その名の通り、人々の様々な願いを叶えてくれる霊験あらたかな神社です。新大久保というエネルギッシュな街にありながら、一歩足を踏み入れると静かで神聖な空気に包まれます。
チケット・宝くじ当選や受験合格など、叶えたい願いがある方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。きっと、神様があなたの願いを射抜いてくれるはずです。
皆中稲荷神社アクセス
東京都新宿区百人町1-11-16
- JR山手線「新大久保駅」 徒歩1分
- JR総武線「大久保駅」 徒歩5分
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