東京都中央区日本橋堀留町に鎮座する椙森神社は、平安時代の創建と伝えられ、江戸時代には江戸三森(烏森神社、柳森神社、椙森神社)の一つとして、また江戸商人の発祥の地として栄えました。現在では日本橋七福神の一つ(恵比寿神)として信仰されているそうです。唯一富塚のある神社、椙森神社へお伺いしました。
今回お伺いした時は恵比須祭りの準備の真っ最中と思われ、紅白の鉄パイプが張り巡らされていました。
椙森神社の由来と御祭神

椙森神社の創建は、平安時代の1059年(康平2年)とされています。当時の常陸国鹿島神宮の神主であった藤原秀郷が、下総国猿島郡(現在の茨城県坂東市)の猿島合戦の際に、戦勝祈願のためこの地に陣を張りました。その際に、神木であった大杉の根元に太刀や甲冑などを納め、白銀の狐像を奉納したことが始まりとされている、とのこと。
椙森神社の御祭神は、以下の二柱です。
- 五社稲荷大神:商売繁盛、五穀豊穣、家内安全など
- 恵比寿大神:商売繁盛、良縁成就、福徳円満など
特に恵比寿大神は、日本橋七福神の一つとして、多くの人々から信仰されています。椙森神社は、商売繁盛や開運招福のご利益があるとされ、多くの参拝者が訪れるそうです。
宝くじ大当たり祈願!椙森神社の冨塚

皆さんは、宝くじ○億円当たったらどうしよう!って考えたことはありませんか?私はあります何度も(笑)
椙森神社は、商売繁盛の神として信仰されていますが、江戸時代には富くじ(現在の宝くじ)の興行が盛んに行われた場所としても知られています。江戸時代には富くじの興行が許された場所として、多くの人々が訪れたそうです。落語の舞台にもなっていますね(宿屋の富)。

椙森神社の境内の冨塚はその富くじ興行を記念したもので、最初に富塚が建立されたのは大正8年(1919年)のことでしたが、関東大震災で倒壊してしまいました。現在の富塚は、昭和29年(1954年)に再建されたものだそうです。
そんな江戸時代の賑わいと、祀られている恵比須様、もうここは前向きな事しか考えられないような空間です。
御朱印とまとめ

御朱印は椙森神社のものと恵比須神のもの、2種類あります。どちらもお書入れ頂けます。
境内に立つと、江戸時代の富くじ興行と恵比須祭りの賑やかさが目に浮かび、聞こえてくるような気がします。


それはそれは楽しかっただろうし、楽しみだっただろうし。そんなはるか昔、江戸の時代背景に思いを馳せてみるのもいいかもしれませんね。そして宝くじ当選!できれば高額!をお願いして・・・。
アクセス
東京都中央区日本橋堀留町1-10-2
- 東京メトロ日比谷線・都営浅草線「人形町駅」 徒歩5分
- 東京メトロ日比谷線「小伝馬町駅」 徒歩5分
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