東京都江東区富岡に鎮座する富岡八幡宮。東京十社1のうちの一社です。毎年8月に行われる深川祭りは水かけ祭りともいわれ、江戸三大祭りのひとつとされています。
富岡八幡宮のご利益は、勝負運、財産、知恵、芸事の才能、出世開運、厄除け、事業繁栄、家内安全、交通安全、安産、学業成就、 縁結び、盛沢山。ご利益と同じように広い境内には魅力が満載です。
富岡八幡宮の御祭神八柱
- 誉田別命(ほんだわけのみこと):第15代天皇である応神天皇
- 息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと):応神天皇の母、神功皇后
- 大山祇命(おおやまつみのみこと):山の神
- 埴山姫命(はにやまひめのみこと):土の神
- 宇迦之御魂命(うかののみたまのみこと):稲の神
- 大己貴命(おおなむちのみこと):縁結びの神
- 天照大御神(あまてらすおおみかみ):太陽の神
- 春日大神(かすがのおおかみ):藤原氏の氏神
中でも八幡神、誉田別命(ほんだわけのみこと)は戦いの神と言われています。八幡様は第15代天皇応神天皇です。八幡様は、源氏の守護神として武名を轟かせ、敵を退けることから、災厄をも退けるとされ厄除けの神さまとしても知られています。
また、応神天皇の母、神功皇后である息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)も祀られています。

御母神功皇后は、新羅平定に向かわれた際、すでに八幡様(応神天皇)を身ごもり産み月を迎えていましたが、腰帯に石を抱き産気をおさえて出陣、見事大事を成し遂げ、帰国後無事ご安産なさったと伝えられています。この御神徳による安産祈願と腹帯をおすすめいたします。
と、記されています。なんという時代だったんだろう・・・ため息が出ますね。
広い参道・美しい社殿

1627年(寛永4年)に、長盛法師という僧が夢のお告げにより、当時永代島と呼ばれていた小島に八幡神を祀ったことに始まる富岡八幡宮。現在の社殿は1956年に造営された鉄筋コンクリート造りの建物です。

境内には不思議な石も。「願掛けの八角十二支石碑」とあります。説明書き通りに触っていくのですが、複雑でよくわからず、先に触っていたマダム二人組とあれこれあれこれ触ってみましたが・・・正確にできたかどうか、わかりませんでした(笑)
絶対に見てほしい末社や石碑
まず有名どころは横綱力士碑。富岡八幡宮は勧進相撲2発祥の地と言われています。

横綱力士碑の脇を通り抜けると、そこには別世界のような末社の数々と弁天池があります。

目を引くのが柱が2本・・・。これはもともとこの合祀社の鳥居でした。東京大空襲の爆撃により本殿はじめほとんどが焼失してしまったそうですが、末社の合祀社、七渡神社、永昌五社稲荷神社は焼失を免れたそうです。ただ降り注ぐ焼夷弾の直撃を受け、鳥居上部が崩れ落ちてしまったとのことです。この鳥居が経験してきたことを思うと本当に胸が痛くなります。

永昌五社稲荷神社。こちらも鳥居が空襲により欠落したのでしょうか。
弁天池と七渡神社


弁天池の脇を歩いていくと見えてくるのが七渡神社。

七渡神社は、創建当時は「七渡弁天」と呼ばれていましたが、明治に入ってから七渡神社という名称になりました。富岡八幡宮が創建される以前からこの地に祀られていたと伝えられています。御祭神は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、弁天様ですね。水の神、航海の神、芸能の神ですが、市杵島姫命は弁財天様と同一視されることが多く、七渡神社も弁財天を祀る神社として信仰されているそうです。
またこの弁天池周辺には白蛇が棲んでいるとされており神職の方々が目撃したとか・・・。ご利益は商売繁盛、芸能成就、金運向上、良縁成就、水難除け、とのこと。ただやっぱり弁財天様を前にすると金運をお願いしたくなってしまいますね。
御朱印とまとめ

富岡八幡宮の御朱印は東京十社めぐりの御朱印帳に頂きました。東京十社めぐりの記事も書いていますので、よかったら覗いてみてくださいね。
富岡八幡宮はとにかく広い境内に見どころが満載です。お伺いした時は境内が工事中で拝見できないところもありました。なのですべてをご紹介できませんでした。また伺ってみたいと思います。
門前仲町は新しいマンションなどが立ち並び始めていますが、まだまだ下町の風情を満喫できる場所です。すぐ近くには成田山新勝寺東京別院深川不動尊もあります。
食べ歩き、そして飲み歩きに困ることは無いでしょう。ぜひ一度訪れてみてください!
アクセス
東京都江東区富岡1丁目20−3
- 東京メトロ東西線 「門前仲町」駅より徒歩3分
- 都営地下鉄大江戸線「門前仲町」駅より徒歩6分
- JR京葉線「越中島駅」駅より徒歩15分
- JR 「東京」駅より車で15分
- バス 東京駅丸の内北口発 東22・東20系統 錦糸町駅前行
~錦糸町駅前発 都07系統 門前仲町行「富岡一丁目」下車 徒歩2分
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