二股大根と巾着袋・湯島の聖天さまで商売繁盛と子孫繁栄、柳の井で美髪のご利益|天台宗心城院(湯島聖天)

恋愛成就・縁結び

湯島と言えば有名なのが湯島天神(湯島天満宮)。学問の神様菅原道真が祀られていることで受験シーズンには大勢の受験生が合格祈願に訪れます。そんな湯島天神から男坂を下りたすぐに鎮座しているのが天台宗・心城院、通称湯島聖天です。

湯島聖天ご本尊とご利益

湯島聖天のご本尊は聖天様、正式には大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)です。大聖歓喜天はヒンズー教の頭が像、体が人間のガネーシャという神様が、十一面観音さまの法力により仏教に取り入れられたものです。

心城院のご本尊は大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)・大聖歓喜自在天・大聖歓喜双身天王などといい、通称「聖天さま」といわれています。

男神と女神が抱擁している形の像で(単身の像もあります)夫婦和合・子宝のご利益があるとされています。ご本尊は厨子の中に奉安されており、絶対秘仏だそうです。あまりにも願いを叶える力が強すぎて絶対秘仏となっている聖天様、いつか御開帳される時が来るのでしょうか。

ご利益は夫婦和合・縁結び・家内安全・商売繁盛・金運・子孫繁栄です。

二股大根と巾着袋

心城院の二股大根と巾着袋がかかれた絵馬。

境内に入ると巾着袋と二股大根が二本交差している御守・絵馬・本堂の扉のガラス、とにかく境内に二股大根と巾着袋の図柄がちりばめられています。聖天様と言えば二股大根と巾着袋・・・ではなぜ二股大根を聖天様にお供えするのでしょうか。

調べてみると、聖天様の欠けた牙(象牙)をあらわしているのだとか。言われると大根と象牙は何となく似てる・・・かもしれないですね。(大黒様にも二股大根をお供えしますが、こちらは二股大根が女性の下半身に似ていることから、だそうです。)

そして巾着袋は財宝のシンボル(中には砂金が入っているとか?)で商売繁盛をあらわしているそうです。

また聖天様は甘いものが大好き。巾着袋の形をした歓喜団(お菓子)をお供えするそうです。そして御神酒も。

二股大根と巾着袋の謎を解決したところで心城院の境内に戻ります。

美髪になれる?今でも都心に湧き出る江戸の名水「柳の井」

驚くことに飲料可能なこの柳の井(お水取りで持ち帰って飲む場合はなるべく煮沸してお飲みください、と注意書きがあります。)、美髪・厄除けのご利益があるとか。枯れることのない柳の井の水を数滴髪に馴染ませると髪はサラッサラになり、心も清浄になり降りかかる厄難を拂ってくれる、と伝えられています。これは試してみたいですね。

またこの涌き出ている柳の井の水を使った水琴窟が境内に二つあります。一つは柄杓で水をすくうもの、もう一つは豪快に井戸のポンプ(防災用)から水を流すもの。どちらも心がスーッときれいになるような音色です。

かめの子はし・心字池

緑が美しい心字池。準絶滅危惧種のニホンイシガメが大切に育てられています。

かつては大きな池だった放生池、縁起の良い亀を放ち、亀の子寺として親しまれていたそうです。しかし周辺の都市化の影響でで水が抜け、亀が暮らしていくには困難になってしまったようです。

その後復活を望む声が多く寄せられ「心字池」と名前を変え現在に至っているそうです。亀もいっぱいですがきれいな鯉も気持ちよさそうに泳いでいます。

心城院・湯島聖天 御朱印とまとめ

湯島天満宮のすぐ下に鎮座する湯島聖天。湯島天満宮のような賑やかさと派手さはありませんが、湯島聖天の境内は瑞々しく清々しい空気にあふれています。クロスした二股大根や何となくぽってりしてかわいい巾着袋。そして枯れずに湧き出る柳の井。湯島天神にお参りの際は、ぜひぜひ湯島聖天にも手を合わせて大聖歓喜天様のパワーを頂きましょう。

天台宗・心城院(湯島聖天・亀の子寺)アクセス

〒113-0034 東京都文京区湯島3-32-4

  • 東京メトロ千代田線「湯島」駅3番出口より徒歩2分
  • 東京メトロ銀座線「上野広小路」駅A4出口より徒歩8分
  • 都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」駅A4出口より徒歩8分
  • JR「御徒町」駅南口より徒歩10分
  • 都バス 都02系統「湯島3丁目」停留所より徒歩2分
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都内中心にパワースポット巡りをしています。見てくれた皆さんにも幸せが届きますように。あとはただの呑んべぇ女です。

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