王子稲荷神社は、東京都北区岸町に鎮座する神社です。関東稲荷総司との別名を持ち、関東一円の稲荷神社の総本社的存在として崇敬を集めています。創建は1321年と伝えられ、古くからこの地の人々に信仰されてきました。
大晦日には関東一円の狐たちが近くに集まり、装束を整えて王子稲荷神社へ初詣に行く、狐の行列の言い伝えも残っています。
今回はそんなお稲荷最強パワースポット、王子稲荷神社を訪ね、狐穴のパワーに触れてみたいと思います。
王子稲荷神社の由緒と御祭神
東京都北区岸町に鎮座する王子稲荷神社。創建当時は岸稲荷と称していました。と言っても創建は不明とのことですが、治承4年(1180)以前の平安時代に創建されたようです。古くから人々の崇敬を集めていたのでしょうね。
御祭神は宇迦之御魂神、宇氣母智之神、和久産巣日神。ご利益は商売繁盛、家内安全、厄除開運、火防盗難除です。また授与品の中に「火伏凧」があります。(凧は風を切る→延焼しない→火伏のお守り)
拝殿から溢れるようなオーラ
王子稲荷神社は、境内に入った瞬間神秘的な世界が広がります。まさに鳥居の外と中では世界が違うよう。拝殿の前に立つだけで圧倒されます。さすが関東稲荷総司の別名を持つ、関東一円の稲荷神社の総本社的存在と言われるだけのことはあります。
拝殿でお参りしてから、最も強いパワーを感じることのできると言われる狐穴へ行ってみましょう。ワクワクしながら拝殿右横の鳥居をくぐります。
まさにミステリアス 古井戸から本宮、そして狐穴へ
拝殿横の鳥居をくぐるとすぐに目に入ってきたのが古井戸。
枯れているのか、汲み上げることをやめただけなのかはわかりませんが、井戸の手動のポンプってなんか惹かれます。先に進むと・・・
こちらは多分手水舎。もう使われることは無いのでしょうか。そしてさらに進むと・・・
王子稲荷神社本宮。こちらが王子稲荷神社の本体、と言うことですね。周りの木々の雰囲気も相まって、ますます神秘的な空間になってきました。参拝をして右横の連なる鳥居をくぐります。
いよいよ狐穴へ
本宮の右奥に連なる鳥居をくぐり狐穴へ・・・と思ったら、そこはまだ狐穴ではなく、最強にミステリアスな空間がありました。鬱蒼とした雰囲気の中に摂社、亀山稲荷・嬉野森稲荷・北村稲荷があります。こちらにもお狐様がたくさんいらっしゃいました。王子稲荷神社は犬っぽいお狐様が多い中、こちらは鍵を咥えてるタイプに多い、シュッとしたお狐様。残念ながら咥えてる鍵の部分は無くなってしまったのでしょうか。
ちなみにお狐様が咥えているものは、宝玉、巻物、鍵、稲などがありますが、「巻物の中にはこのお狐様のように鍵先が欠落してしまって巻物のように見えたのが有力説」と言うのが意外と真実だったりして?などとちょっと思っています。
さらに奥に進むと御石様があります。石を持って重く感じたら願い事が叶いにくく、軽く感じれば叶いやすい、と言うアレです。
御石様は正面に大きな石、左奥に小さな石がありました。小さなほうは子供用でしょうか。ちなみに大きな石のほうはビクともしませんでした。腰を痛めてしまいそうなのでそれ以上のチャレンジは諦めて、小さい御石様でチャレンジ。軽々上がったので、これは大きな願い事は叶わないけど、小さな願い事は叶う、と言うことなのかもしれない、と勝手に解釈しました笑
そして御石様から上を見上げると、ありました。狐の横穴。
鳥居をくぐり階段を登っていくと・・・
ありました。石造りの祠の横に狐の穴。
この横穴がはたして本当にお狐様の住んでいた穴だったのかどうか、本当のところはわかりませんが、とにかく神秘的な空間であることは間違いありません。何か力が宿っているのだろうなぁと言う肌感覚。ぜひこの空気感、体験してみてください。
幼稚園併設の神社
王子稲荷神社は幼稚園を併設しているため、開園時間はこちらから入ることができません。当然こちらから出ることもできません。ロックされている場合は、王子稲荷の坂(いなりの坂)を上って境内へ。かなり急な坂です。
一見するとお寺の山門のような造り。幼稚園の脇を通り鳥居をくぐって境内へ、と言う感じですね。石段手前には弁天様が祀られている末社、市杵島神社が鎮座しています。
大きな鈴を首に着けているお狐様
王子稲荷神社でとにかく印象に残ったのがたくさんのお狐様たちが首に大きな鈴をつけていること。赤いエプロンに金色の大きな鈴が映えてちょっとおめかしをしているよう。そしてどこからどう見ても犬に見えるお狐様。頭に宝珠を載せているのもかわいいです。
王子稲荷神社まとめと御朱印
東京都北区王子に鎮座する東国三十三国稲荷総司と言われる王子稲荷神社、風水で大地のパワーが溜まると言わる龍穴の上に鎮座しているとも言われているそうです。ミステリアスな狐穴目当てでお伺いしましたが、そこはもう境内に1歩入っただけでパワー渦巻く空間でした。
王子には王子神社や狐たちが装束を整えた装束榎があった装束稲荷神社など、まだまだ見どころいっぱいです。徒歩圏内ですので王子の狐、探索してみてはいかがでしょうか。パワーをたくさん頂いた王子稲荷神社でした。
火伏凧が可愛い王子稲荷神社御朱印。
王子稲荷神社アクセス
〒114-0021 東京都北区岸町1-12-26
JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」(北口) 徒歩5分
都電荒川線「王子駅前」徒歩10分
国際興行バス「北区役所」徒歩8分
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