龍脈・龍穴とは?日本三大龍穴を探る

パワースポット

今回は東京ではなく日本全国のお話。日本に古くから伝わる「龍脈」について、その意味や由来そして日本三大龍穴と呼ばれるパワースポットを探っていきたいと思います。

龍脈とは?

龍脈とは、地中を流れる気のルートのことを指します。大地の気は山の尾根伝いに流れると考えられており、その流れが龍のように見えることから「龍脈」と呼ばれるのです。風水では、この「龍脈」の気が噴き出すポイントである「龍穴」に住むと、一族は永きに渡って繁栄できると考えられています。

龍脈は、自然のエネルギーを感じることができる場所であり、古くから神聖な場所として崇められてきました。日本では自然を崇拝し、山、川、岩、滝、空などに神様が宿っていると考えてきました。龍脈は、その自然の神々とつながる道とも言えるでしょう。

日本三大龍穴とは?

日本で有名な龍穴は、以下の三カ所となります。

  • 奈良県宇陀市「室生龍穴神社の奥宮吉祥龍穴」
  • 京都府京都市「貴船神社の奥宮本殿下の龍穴」
  • 岡山県瀬戸内市「湯次神社裏山の備前龍穴」

それでは、詳しく三カ所の龍穴について見ていきましょう。

室生龍穴神社の奥宮吉祥龍穴

室生龍穴神社は、雨を司る神・高龗神(たかおかみのかみ)を祀る古社で、雨ごいの神として知られています。神域には龍穴と呼ばれる洞穴があり、今でも雨ごいの行事が行われています。この神社は室生寺よりも古く、室生寺は龍穴神社の神宮寺ともいわれ、龍王寺と呼ばれていた時期がありました。

室生龍穴神社からさらに奥へ車で登っていくと、吉祥龍穴の看板が出てきます。ここから細い山道を車で登っていきます。運転に自信がない方は龍穴神社から徒歩をお勧めします。しかし、歩きだと吉祥龍穴まで1時間程度かかりますので、注意してください。

吉祥龍穴へ向かう途中に、天の岩戸神社があります。天の岩戸からさらに登っていきます。この先は進入禁止となっていました。鳥居の前に車を停めて鳥居をくぐり、階段で下へ下りていきます。これが、室生龍穴神社の奥宮吉祥龍穴です。

吉祥龍穴は、平安時代前期以降、朝廷から祈雨神として信仰されるようになり、古記録にも「室生龍穴」などと記されています。現在、この岩窟は「吉祥龍穴(妙吉祥龍穴)」とよばれており、ここに棲む龍王は、もともと奈良の猿沢池に棲んでいましたが、春日山へと移動し、その後、この龍穴へと移ってきたといわれています。この龍穴信仰に基づき創建された室生寺とは親密な関係があり、古代から一体的に信仰されています。

貴船神社の奥宮本殿下の龍穴

貴船神社は、万物の命の源である水の神を祀る、全国二千社を数える水神の総本宮です。水徳神高龗神(たかおかみのかみ)を祀る旧官幣中社(かんぺいちゅうしゃ)で、社名は古くは木船、貴布祢とも書かれたが、明治四年(1871)以降「貴船」と改められた。平安時代延喜の制には、名神大社という最も高い格式に列し、日照りや長雨が続いたとき、また国家有事の際には必ず勅使が差し向けられ、祈念がこめられた。

貴船神社への入り口、叡山電車「貴船口」駅付近を流れる鞍馬川と貴船川との合流点に梶取社は祀られています。ここから貴船川に沿って歩いていくと、貴船神社の境内に到着します。本殿の裏には、祈雨の行事を行った雨乞いの滝があります。ここからさらに奥へ進むと、奥宮があります。奥宮の本殿の下には、貴船神社の龍穴があります。

貴船神社の龍穴は、水の神が住むとされる神秘的な場所です。龍穴の中には、水が湧き出しており、その水は貴船川に流れ込んでいます。龍穴の水は、清らかで神聖な水として、古くから信仰されてきました。貴船神社の龍穴の水は、水占いにも使われています。水占いとは、龍穴の水に紙を浮かべて、その紙に書かれた文字が浮き上がるかどうかで占う方法です。水占いは、恋愛や結婚などの人生の選択に役立つと言われています。

湯次神社裏山の備前龍穴

湯次神社は、水の神・湯次大神(ゆつぎおおかみ)を祀る神社で、古くから湯治や病気平癒の神として信仰されています。湯次神社の裏山には、備前龍穴と呼ばれる洞窟があります。この龍穴は、日本三大龍穴のひとつとされていますが、あまり知られていないため、謎の多い龍穴です。

湯次神社の裏山へは、神社の駐車場から徒歩で登っていきます。途中には、龍穴の入り口を示す看板があります。ここからは、細い山道を歩いていきます。山道は、所々に石段や鎖が設置されていますが、かなり険しいので、注意してください。また、冬季は積雪や凍結のため、通行できない場合があります。

山道を歩いていくと、やがて龍穴の入り口に到着します。ここには、龍穴の由来や注意事項が書かれた看板があります。看板によると、龍穴は、古くから水の神が住むとされており、水源の守り神として崇められてきました。また、龍穴の中には、水が湧き出しており、その水は、湯次神社の境内にある池に流れ込んでいます。龍穴の水は、清らかで神聖な水として、古くから信仰されてきました。

龍穴の入り口は、小さな穴で、中に入るには、かがんで這って入らなければなりません。中に入ると、暗闇の中に水が流れる音が聞こえてきます。龍穴の中は、湿気が高く、岩が滑りやすいので、懐中電灯や手袋などの準備が必要です。龍穴の中は、所々に広がった空間がありますが、基本的には狭く、高さも低いので、立ったり歩いたりすることはできません。

龍穴の奥には、水が湧き出す場所がありますが、そこまで行くには、水に浸かって進まなければなりません。水は、冷たく、深さも不明なので、危険です。龍穴の中には、神社の神職が毎年正月に入って神事を行うということですが、一般の人が入ることは、非常に困難であり、おすすめできません。

龍穴の入り口の近くには、りゅうごん様と呼ばれる石像があります。りゅうごん様は、龍穴の守り神として祀られており、龍穴の水を飲んだり、りゅうごん様に触れたりすると、願いが叶うと言われています。りゅうごん様は、龍穴の入り口から見える場所にありますが、そこまで行くには、崖を登ったり、鎖を伝ったりする必要があります。ここも、かなり危険なので、注意してください。

備前龍穴は、日本三大龍穴のひとつとされていますが、その存在はあまり知られていません。また、龍穴に入ることは、非常に困難であり、危険です。しかし、龍穴の水やりゅうごん様には、強いパワーがあると信じられています。龍穴に興味がある方は、湯次神社に参拝して、龍穴の入り口やりゅうごん様を見てみるのもいいかもしれません。ただし、安全に注意してください。

龍穴は、自然のエネルギーを感じることができる場所であり、古くから神聖な場所として崇められてきました。龍穴は、その自然の神々とつながる道とも言えるでしょう。龍穴に行くことは、難しいかもしれませんが、龍穴の水やりゅうごん様に触れることで、龍のパワーを得ることができるかもしれません。龍穴に興味がある方は、ぜひ日本三大龍穴を巡る旅をしてみてください。

hana

hana

都内中心にパワースポット巡りをしています。見てくれた皆さんにも幸せが届きますように。あとはただの呑んべぇ女です。

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