東京都新宿区西早稲田に鎮座する穴八幡。正式名称は「穴八幡宮」ですが、「穴八幡」という名前で親しまれています。創建は1062年と古く、源義家が奥州征伐からの帰路に立ち寄り、兜と太刀を納めて八幡神を祀ったのが始まりとされています。

江戸時代には、将軍家の祈願所として、また庶民の信仰を集める神社として発展しました。特に、冬至の日に授与される「一陽来復御守」は、金運招来のご利益があるとされ、全国から参拝者が訪れることで有名です。
穴八幡宮の由来
穴八幡宮の創建は、先にも書きました通り、1062年(康平5年)に源義家が奥州征伐からの帰路に、この地に兜と太刀を納めて八幡神を祀ったことに始まります。その後、1641年(寛永18年)に社殿を造営する際に、横穴(古墳?)から光り輝く金銅の阿弥陀如来像が発見されました。この出来事が「穴八幡」という名前の由来になったと言われています。
この横穴が見つかった場所には「出現殿」という御社殿が建っており、現在一般の人が中を見ることができません。きっと二度と一般の目に触れることは無いんだろうなぁ、そんな気がします。
穴八幡宮のご祭神
- 応神天皇: 第15代天皇で、武運長久の神として信仰されています。
- 仲哀天皇: 第14代天皇で、応神天皇の父にあたります。
- 神功皇后: 仲哀天皇の皇后で、安産や子育ての神として信仰されています。
金運を求めて長蛇の列。一陽来復御守
「一陽来復(いちようらいふく)」は、冬が終わり春が来ること、悪いことが続いた後に幸運に向かうことを意味する四字熟語。明けない夜は無い、と言うことですね。

冬至から節分までの間に頒布されるこの一陽来復御守は、金銀融通の御守とされています。実は穴八幡にお伺いしたのが冬至の少し前で、その時にはすでにこの御守を買い求める方たち用のフェンスが設置されていました。「全国から来る」と言うのが本当に納得できる風景です。
ルールが厳しい一陽来復御守
一陽来復御守はお祀りの方法がとても厳しく、それを守らなければ効果は得られないとのこと。
まずお祀りできる日時ですが、1年に3回のみ、しかも0時ちょうど、1分でも過ぎたらダメとのこと。
冬至から翌日に変わる瞬間、大晦日から元旦に変わる瞬間、節分から立春に変わる瞬間。この3階です。瞬間ですよ瞬間。本当に一陽来復御守の効果のすごさがわかりますね。
お祀りする方角もとても厳しく、その年の恵方の方角に一陽来復の文字が向くように。一度落ちてしまったら、もう張りなおすことはできません。なんか「一発勝負」と言う言葉がふと浮かびました(笑)
一陽来復御守の中には金柑と銀杏が入っていると言われています。「金銀」ですね。
水鉢を抱える布袋様


手水舎の横には布袋尊。みんなに触られてテカテカになっています。手水舎にも布袋様がいますね。布袋様を触っている方々の顔がみんなほころんでいて、なんか幸せな気持ちになってきます。
御朱印とまとめ

金運のご利益を求め、全国から人が集まる穴八幡宮。黒に金の社殿は目を見張るものがあります。早稲田の駅からも近く、アクセスも良いのでぜひお参りに行ってみてください。冬至から節分の間ではなくてもいい事があるかもしれません。

アクセス
東京都新宿区西早稲田2-1-11
- 東京メトロ東西線 「早稲田駅」下車、3B出口より徒歩五分
- 都営バス 学02 早大正門⇔高田馬場駅 「馬場下町」下車すぐ
- 都営バス 早77 早稲田⇔新宿駅西口「馬場下町」下車、徒歩三分
- 都営バス 早81 早大正門⇔渋谷駅「馬場下町」下車、徒歩五分
- 都営バス 上69 小滝橋車庫⇔上野公園「西早稲田」下車、徒歩五分
- 都営バス 飯64 小滝橋車庫⇔九段下「西早稲田」下車、徒歩五分
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