葛飾区の結界と癒やし。安倍晴明ゆかりの「五方山熊野神社」で、ポニーと触れ合う優しい時間

葛飾区の結界と癒やし。安倍晴明ゆかりの「五方山熊野神社」で、ポニーと触れ合う優しい時間

東京の下町、葛飾区。 京成線の青砥駅から少し歩いたところに、千年の時を超えて人々を守り続ける、不思議な神社があります。

その名は「五方山熊野神社(ごほうざんくまのじんじゃ)」。

一歩足を踏み入れると、そこは都会の喧騒を忘れる静寂な空間。 実はここ、あの平安時代の陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)公にとてもゆかりの深い場所なのです。

今日は、神秘的な伝説と、可愛らしい動物たちに癒やされる、五方山熊野神社の魅力をご紹介します。

安倍晴明が作った、正五角形の結界

五方山熊野神社

「五方山」という名前、少し変わっていると思いませんか? 実はこれ、陰陽道の「五行説(木・火・土・金・水)」に由来しています。

今からおよそ1000年前。 この地を訪れた安倍晴明公は、ここが中川の氾濫に苦しむ場所であることを知り、水害から村を守るためにある「術」を施しました。 それが、神社の敷地を「正五角形」にするというもの。

30間(約54メートル)の正五角形の土地に「結界」を張り、さらに境内に30本の銀杏の木を植えて、水の災いからこの地を守ろうとしたと伝えられています。 日本で唯一とも言われるこの「正五角形の境内」は、今もその形を留めており、空から見ると見事な五角形をしているそうです。

最強の陰陽師がかけた、守りの魔法。 そう思うと、境内の空気がどこか凛として、私たちを悪いものから守ってくれているような心強さを感じますね。

愛されアイドルの「神馬」たち

神馬ばにらちゃん

そんな神秘的な結界の中で、訪れる人々を笑顔にしているのが、きららちゃん、ちょこちゃん、ばにらちゃんの可愛らしいポニーたちです。

神社には昔から、神様の乗り物である馬、「神馬(しんめ)」を奉納する習わしがありました。多くの神社では銅像や絵馬になっていますが、ここではなんと、本物のポニーがその役目を務めているのです。

彼女たちはとても人懐っこく、つぶらな瞳でこちらを見つめてくれます。 運が良ければ、神主さんに引かれてお散歩している姿に出会えることも。 見ているだけで心が解けていくようです。

強力な結界に守られた安全な場所で、動物たちと触れ合うひととき。 ここには、厳しさと優しさが同居する、とても心地よい「気」が流れています。

心と体を整える、五角形の聖地へ

夫婦楠

境内には他にも、熊野神社の使いである「八咫烏(やたがらす)」の姿や、寄り添うように立つ夫婦楠など、見どころがたくさん。御朱印にも八咫烏。また小さな富士塚があり登ることができます。山頂にはもちろん浅間神社。

五方山熊野神社御朱印

日々の生活で少し疲れてしまった時、安倍晴明公のパワーに守られながら、ポニーたちの無垢な瞳に癒やされてみませんか? 帰り道にはきっと、心の中にあったモヤモヤが晴れて、足取りが軽くなっているはずです。

五方山熊野神社概要

  • 神社名: 五方山 熊野神社(ごほうざん くまのじんじゃ)
  • 御祭神: 伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)、速玉男大神(はやたまおのおおかみ)、事解之男大神(ことさかのおのおおかみ)
  • ご利益: 厄除け、病気平癒、家内安全、縁結び、水難除け
  • 特徴: 平安時代中期、安倍晴明によって勧請されたと伝わる。陰陽道の五行説に基づいた正五角形の敷地(結界)を持つ、都内でも極めて珍しい神社。
  • 神馬: 神馬ポニーが飼育されている(体調や天候により見られない場合もあります)。

五方山熊野神社アクセス

東京都葛飾区立石8-44-31

  • 京成線「青砥駅」より徒歩約10分