【向島・三囲神社】隅田川のほとりで出会う、優しき狐とライオンの物語

【向島・三囲神社】隅田川のほとりで出会う、優しき狐とライオンの物語

三囲神社本殿

東京向島に鎮座する三囲神社、そもそもなんて読むのさ、と言う感じですが、こちらの神社は「みめぐりじんじゃ」と言います。境内にはライオン像やコンコンさんと言った、とてもユニークなもので溢れている三囲神社にお伺いしました。

「三囲」という名前のはじまり(由緒)

「みめぐり」という、なんだか不思議な響きの名前。 この名前の由来は、ずっと昔、この地に神様の祠(ほこら)を建て直そうとしていた時のことです。 土の中から、古い壺の中から老翁の神像が見つかりました。 すると、どこからか一匹の白狐が現れて、そのご神体のまわりを「度」、くるくると「む」ように回り去っていったそうです。

三囲神社眷属白狐(お稲荷様)

この神秘的な出来事から、「三囲(みめぐり)」と呼ばれるようになりました。 白いお狐様が守ってくれた、大切な場所なんですね。ご神体を見つけてくれた神様のお使いの白狐が喜んでいたようにも感じます。

癒やしの表情に会いたい「三囲のコンコンさん」

稲荷神社が怖い、と言う方がいます。その理由の一つは眷属(神様のお使い)であるお狐様のお顔の表情にもあるのではないでしょうか。確かにおっかないお顔のお狐様の方が多いですよね。

目尻の下がった三囲のコンコンさん

ところがこちらの三囲のコンコンさんと呼ばれるお狐様は全く違います。目尻が優しく垂れ、まるでニコリと微笑んでいるかのような、穏やかで愛らしい表情は見ているだけで心が和み、日頃の疲れが癒やされます。その優しい佇まいに、きっとあなたも魅了されるはず。

コンコンさんの横には「ここいら辺の職人言葉で目じりの下がった温和な表情を『三囲のコンコンさんみてぇだ』と言ったそうである」と書かれていました。江戸っ子たちの笑い声が聞こえてくるようです。

神社なのにライオン!? 三越との深い絆

三囲神社三越のライオン像

鳥居をくぐって誰もが驚くのが、「ライオン像」の存在です。 「えっ、ここは神社だよね?」と二度見してしまうこと間違いなし。実はこのライオン、かつて池袋三越の入り口を守っていたものなのです。

三囲神社は、豪商・三井家(現在の三井グループ・三越など)の守護社としても知られています。「三井」の「井」を「囲(みめぐり)」が守るということで、古くから厚く信仰されてきました。 閉店した店舗のライオンがここで余生を過ごしているなんて、歴史と縁の深さを感じずにはいられません。

隅田川七福神めぐりの一社

三囲神社隅田川七福神恵比須神大国伸社

三囲神社は、お正月恒例の「隅田川七福神」の一つでもあります。 ここには恵比寿神と大国神(大黒天)の二柱が祀られています。商売繁盛の神様であるお稲荷さんと合わせて、まさに豊かさと幸運のフルコース!

三角石鳥居

境内には他にも、珍しい「三角石鳥居」など見どころがたくさん。スカイツリー観光や浅草散策のついでに、少し足を伸ばしてこの不思議な空間を体験してみてはいかがでしょうか。緑に覆われた境内とコンコンさんに癒されること間違いなしです!

三囲神社概要

  • 神社名 三囲神社(みめぐりじんじゃ)
  • 御祭神 宇迦御魂之命(うかのみたまのみこと)(お稲荷様)
  • ご利益 商売繁盛、金運隆昌、家内安全、厄除け
  • 主な見どころ
    三囲のコンコンさん(癒やし系の狐像)
    三越のライオン像
    三角石鳥居
    隅田川七福神(恵比寿・大国神)

三囲神社アクセス

東京都墨田区向島2-5-17

  • 東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」より徒歩約10分
  • 都営浅草線「本所吾妻橋駅」より徒歩約15分
  • 都バス「向島三丁目」バス停下車すぐ