都内にはいくつか縁切りの最強パワースポットと言われる場所があります。港区の豊川稲荷末社の叶神社、新宿区四谷のお岩さんが祀られる陽運寺、明治神宮なども悪縁を断ち切るなどと言われますが、なんといっても板橋区の「縁切榎」が関東一の縁切スポットであると思います。
今回は都営三田線板橋本町駅から徒歩5分の縁切榎に行ってきました。
縁切榎最強説の由来
縁切榎は旧中山道沿いの、少しレトロな雰囲気もありながらマンションなどが立ち並ぶ住宅地の交差点の角にひっそりと鎮座しています。交差点の名前は「縁切榎前」。
江戸時代、旗本・近藤登之助の屋敷にあった榎の木が、後に「縁切り」にご利益があるとされ、信仰を集めるようになりました。
縁切榎の歴史は古く、江戸時代にはすでに庶民の間で信仰の対象となっていました。中でも有名なのが、文久元年に皇女和宮が14代将軍徳川家茂に嫁ぐ際、縁起が悪いとしてこの場所を迂回したという逸話です。このことから、縁切榎の霊験あらたかな力が広く知られるようになりました。
男女の悪縁を切りたいときや、断酒を願うときに、この榎の樹皮を削ぎ取り煎じ、ひそかに飲ませるとその思いが成就するとされていたそうです。
実際にお参りした感想
「悪運と縁が切れますように」とお願いした瞬間に、頭の先から足まで「ぞわっ」とした何かが通って行くような、そんな感覚がありました。
神社やお寺など、たまに境内の中と外でガラリと空気が変わることがあったりしますが、これほどぞわっとしたのは初めてでした。やはり、霊験あらたかなのでしょうか。お参りしたばかりでまだ悪運と縁が切れているかはわかりませんが、そんな出来事があったら、またここでお話しします。
御神体は3代目縁切榎
小さな境内にあるのは御神体の縁切榎。これで3代目だそうです。どれだけ削られていたのかがわかりますね。
絵馬は自販機で
絵馬は境内にある自販機にて購入できます。いつもぎっしり絵馬が並んでいるそうですが、この時は余裕がありました。
縁切榎は心に秘めた願いを託す場所
日曜日の午後に訪れた縁切榎、お参りする人が絶えませんでした。観光地でもなく、普通の住宅街に鎮座する縁切を願う場所、みんなそれぞれいろいろなことを抱えて生きているのですね。
縁切榎は、古来より人々の心に寄り添い、悪縁・悪運・やめたくてもやめられない悪行を断ち切ってくれると信じられてきました。もしあなたが何か悩みを抱えているなら、縁切榎を訪れてみてはいかがでしょうか。私が感じたように、きっとあなたの心に安らぎと希望を与えてくれると思います。ただし、ストーカー被害などは迷わず警察へ。
アクセス
〒173-0001 東京都板橋区本町18-9
都営三田線板橋本町駅から徒歩で5分