赤坂御用地、豊川稲荷東京別院から道路を渡ると、羊羹や和菓子で超有名な「とらや」があります。その脇のビルの駐車場入り口の上?に鎮座するのが「美安温閣 美喜井稲荷」。小さな小さな境内です。
猫をお祀りしてると聞いたら、大の猫好きとしては黙っていられません!早速訪ねてみます。
美安温閣 美喜井稲荷の由来
美喜井稲荷の由来を調べていると「キャットライフ創刊第2号」と言うキーワードが出てきます。ここに詳しく記事が載っていたようですが、Gemini先生に訪ねても、今現在で具体的な情報を見つけることができない、とのこと。うーん、お手上げ。
と言うことでブロガー様たちの情報を参考にさせていただきます。
当時そこに住んでおられた女性の家が火事になり、飼っていた猫が知らせてくれて助かった。
その猫が死んだ後、家のお手伝いさんが毎晩猫の夢にうなされるので、「亡くなったあの猫では」と思ったお手伝いさんが祈ったところ、夢はピタリとやんだ。
そして「ある高僧」のお話では、この猫は実は比叡山から降りてきた位の高い神様とわかったのでお祭りした。
その猫の名が美喜井(ミキィ)ちゃん。となると必然的に美安温閣は「みゃおん閣」と言うことですね。と勝手に決めましたw
小鳥とのんきに遊ぶ猫と邪気と戦う猫
本殿の蟇股の左に居るのが左手に乗った小鳥に耳ついばまれてくすぐったがってる子、右に居るのが邪気を踏みつけ邪悪な魂を食ってる子。どちらも美喜井ちゃんなのでしょう。
あーなんて猫らしい・・・。のんきな猫とハンターとしての猫、もう見てるだけで愛おしくて涙が出てきます。
御祭神のミキィちゃん
察するに、本当にきれいな白猫だったのでしょう。しっぽが太く長く小顔の美喜井大明神。蟇股のミキィちゃんを見るとブルーの瞳だったことがわかりますね。
ただこちらは見ての通り新しい感じ。2代目だそうです。初代はもう少しぷっくりしていたとか。新しいですが頭は撫でられて、少しつるつるに。
御由緒では「蛸は召し上がらぬように」とのこと
美喜井稲荷の御守護神は 京都の比叡山から御降りにな りました霊の高い神様です
この神様にお願いする方は蛸を召上らぬこと
この神様を信仰される方は何事も心配ありません
昔、猫に烏賊を食べさせてはいけない、腰が抜けるから。と聞いたことがあります。ビタミンB1欠乏症を引き起こして、食欲低下や吐き気、歩き方がフラフラすることがあるそうです。腰が抜けるというのはフラフラしてる様だったのですね。
とすると蛸は?
消化が悪いため、嘔吐や下痢などの症状が出ることがあり、特によくかまずに飲み込んだ場合は、消化ができない、胃腸に詰まるなど、より大きなトラブルにつながりかねない、とのことです。ミキィちゃん、蛸食べてお腹壊しちゃったのかもしれませんね。
最後に
今もミキィちゃんはのんきに遊んで食べて寝て、いざとなったら悪を狩ってるのかもしれない、なんて想像してクスっと笑ってしまいました。
美喜井稲荷は猫好きさんにとっては癒しの場だと思います。これこそがまさにパワースポット。猫好きの皆さん、赤坂に行く機会があれば、ぜひ美喜井ちゃんに会いに行ってみてください。豊川稲荷東京別院のまさに目の前です。ただ、とても狭い境内ですので、その点はどうぞお気を付けて。お土産はとらやの羊羹で決まりです!
アクセス
美安温閣 美喜井稲荷 〒107-0052 東京都港区赤坂4丁目9−19
- 東京メトロ半蔵門線、東京メトロ南北線「永田町駅」徒歩約7分
- 東京メトロ銀座線、東京メトロ丸の内線「赤坂見附駅」徒歩7分
- ちぃばす(赤坂ルート) 六本木ヒルズより豊川井稲荷前下車徒歩1分