今回は、都心の一角に静かに鎮座する、知る人ぞ知るパワースポット「讃岐小白神社(さぬきこはくいなりじんじゃ)」をご紹介します。個性的な鳥居や可愛らしい狛犬、そしてその由緒やご利益など、魅力たっぷりの神社です。あと神社猫さんのご紹介も忘れずに!
目次
讃岐小白稲荷神社の成り立ち

讃岐小白稲荷神社は、その名の通り「讃岐稲荷」と「小白稲荷」という二つの稲荷社が合祀されてできた神社です。
江戸時代初期の寛永年間(1624年~1644年頃)に、讃岐国高松藩(現在の香川県)の藩主であった松平家の下屋敷内に、邸内社として創建されたと伝えられている讃岐稲荷
そして、小白稲荷はもともと現在の浜松町二丁目13番地にあたる芝湊町の古川沿いに鎮座していた稲荷社でした。 創建年代については、江戸時代の文政年間(1818年~1831年頃)の書上(町に関する報告書のようなもの)によると、その時点ですでに「いつからあるかわからない」と記されており、かなり古くから存在していたことがうかがえます。一説には約200年前(文政年間から数えて)とも言われています。
この二つの神社が合祀され、現在の「讃岐小白稲荷神社」となっています。
二つの神社が合祀したからこその珍しい二基並んだ鳥居

まず讃岐小白神社を訪れて驚かされるのが、社殿を中心に二つ横並びの鳥居です。都内でもなかなか見られないこの珍しい光景。境内にすっと伸びた銀杏の木・・・ここは絶対映えスポットだと思うんですね。
左が讃岐稲荷神社、右が小白稲荷神社の鳥居。どちらから入っていいのかわかりませんが、私はつい出たり入ったりを繰り返してしまいました。
珍し狛犬・・・ではなくて狛ライオン(狛獅子)


その鳥居の両端に居るのが本当に珍しい狛獅子。狛獅子は意外とあるとは思うのですが、このフォルムの獅子はなかなか居ないような・・・完璧な二頭身です。まるでアニメの世界からやってきたような狛ライオンは見ているだけで本当に癒されます。比較的新しいものだとは思いますが、なんかクスっと笑ってしまうようなその姿は、疲れた心を軽くしてくれますね。
珍しリラックスお狐様

「珍しい」が2回続いた讃岐小白稲荷神社。実はもうひとつ、珍しいお狐様もいらっしゃるのです。それは伸びをしているお狐様。前足を2本前に出してリラックスモード。後ろ足が伸びて飛んでいるような姿のお狐様はよく見ますが、「伸び」は初めて見ました。この後欠伸もしそうな雰囲気。こちらも二頭身狛獅子と同様に癒しですね。心にほっこりのエネルギーを頂けそうです。
もう一つの癒し・神社猫さん

鳥居をくぐる直前に、ひょっこりどこからか現れた猫さん。出てきてくれたので人なれしてるのかな、と思ったのですが、ある程度の一定の距離を保っていました。うーん、いい距離。社務所の横にごはんが置いてあったので、ここの猫さんなのでしょう。触ったり一緒に遊ぶことはできませんが、気ままにのんきに神社の中で幸せに暮らしている様子。またこっそり会いに行きたいなぁ。
御朱印は芝大神宮で
芝大神宮は港区芝大門に鎮座する神社です、強運(ごううん)守りが有名。讃岐小白稲荷神社は社務所はありますが、無人です。御朱印は芝大神宮で拝受していただけます。
日々の忙しさを忘れさせてくれる空間

讃岐小白神社は、決して大きな神社ではありません。こじんまりしている神社です。でも手入れの行き届いた境内は清々しく、訪れる人々に安らぎを与えてくれます。周囲の建物とは異なる趣で、ここだけ時がゆっくりと流れているような、不思議な感覚に包まれます。
忙しい日常の中で、少し立ち止まって自分と向き合いたいとき、心静かにお参りしたいとき、ぜひ讃岐小白神社を訪れてみてはいかがでしょうか。狛ライオンや伸びをしてるお狐様たちが優しく迎えてくれるはずです。
讃岐小白稲荷神社アクセス
東京都港区浜松町2丁目9-8
- JR山手線・京浜東北線「浜松町駅」より徒歩約3分
- 地下鉄都営大江戸線「大門駅」より徒歩約7分
