都営新宿線の住吉駅から歩いて数分。下町の穏やかな空気が流れる住宅街の中に、ふっと緑豊かな空間が現れます。今回ご紹介するのは、江東区に鎮座する「猿江神社(さるえじんじゃ)」です。
コンクリートの建物に囲まれた東京にありながら、一歩鳥居をくぐると、そこには驚くほど清浄で優しい空気が満ちています。
神猿の力強いパワーと、思わず笑顔になってしまうような可愛らしい秘密が隠された猿江神社。心穏やかに参拝できる、とっておきのパワースポットをご案内します。
目次
猿江神社の由緒と、心強いご利益

猿江神社の歴史はとても古く、平安時代の後期にまでさかのぼります。 源頼義・義家父子が奥州遠征に向かう際、数々の武勲を立てた「猿藤太(さるのとうた)」という家臣がこの地で力尽き、地元の人々が手厚く葬ったことが始まりと伝えられています。この「猿」の字と、入り江であった地形から「猿江」という地名が生まれました。
古くからこの地を守り続けてきた猿江神社は、厄除けや開運、そして仕事運や勝負運にご利益があるとされています。かつて周囲に貯木場が多かったことから、建築や木材に関わる方々からの信仰も厚い、とても頼りになる神様です。
厄を去る。縁起の良い神猿(まさる)パワー

猿江神社を訪れたら、ぜひ注目していただきたいのが「お猿さん」の存在です。
神道において猿は「神猿(まさる)」と呼ばれ、神様の使いとして大切にされてきました。「魔が去る(厄除け)」「勝る(勝負運)」といった言葉遊びのような響きから、とても縁起の良い動物とされています。

鳥居をくぐって境内に入ると、すぐのところで私たちをお出迎えしてくれるのが、神猿の可愛らしい石像です。 にっこりと微笑むかわいいお顔と、思わず撫でたくなるような愛嬌たっぷりの丸いフォルム。その愛らしい姿を見ているだけで、ふっと肩の力が抜けて自然と笑顔になってしまいます。
また、授与品であるお守りや絵馬、そして御朱印にも、可愛らしくも頼もしい神猿が描かれています。何か新しいことを始めたいときや、迷いを断ち切って前に進みたいとき、神猿の温かいパワーが優しく背中を押してくれるはずです。
心洗われる、清掃が行き届いた美しい境内
私が猿江神社を訪れていつも感動するのは、境内が隅々まで本当に美しく保たれていることです。
落ち葉ひとつないほど綺麗に掃き清められた参道や、手入れの行き届いた木々。神職の方々や地元の方々が、どれほどこの場所を大切に想い、日々守り続けているかがひしひしと伝わってきます。ちょうど丸っこい神猿の石像も水できれいに洗われた直後でした。
カメラを片手に境内を歩いていると、その清らかな空気が写真にも写り込むような気がして、心がすーっと洗われていくのを感じます。静かに深呼吸をするだけでも、日々の疲れが癒やされていく、素晴らしい空間です。
本殿の石柵に隠された秘密。キスするお狐様ちゅ〜
そして、自称お稲荷ナビゲーターとしては絶対に外せない、最高にときめくポイントをご紹介します。

立派な本殿で静かに手を合わせたあと、ぜひ足元の「石柵」をそっと覗き込んでみてください。なんとそこには、二匹のお狐様の彫刻がこっそりと隠れているんです。
しかもそのお狐様たち、鼻と鼻をすり合わせて、まるでチュッと優しくキスをしているかのように向かい合っています。見つけた瞬間、あまりの愛らしさに胸がキュンとしてしまいました。

荘厳な雰囲気の本殿に、こんなにロマンチックで優しい遊び心が隠されているなんて素敵ですよね。ここだけ2人だけの時間が流れているような。見つめ合う目と目もまさに恋のパワースポット!恋愛成就やご縁結びを願う方にも、ぜひ見つけていただきたい隠れパワースポットです。
毎月通いたくなる、猿江神社の御朱印
参拝の証としていただける御朱印も、猿江神社の大きな魅力です。

通常御朱印には、神猿の可愛らしい印が押されており、見ているだけでパワーをいただけそうです。また、月替わりや行事ごとに頒布される限定御朱印は、季節の草花や神事のデザインがとても繊細で美しく、毎月楽しみに通う参拝者の方も多くいらっしゃいます。
丁寧に書き入れていただいた御朱印帳を開くたびに、境内の澄んだ空気や、キスをするお狐様の可愛らしい姿がよみがえり、温かい気持ちに包まれます。

また境内や本殿の馬頭観音や真裏には小さな稲荷神社が鎮座しています。境内には可愛いお狐様もたくさんいるので、お気に入りお狐様を探してみてくださいね!
下町の静寂の中で、力強さと優しさを同時に感じられる猿江神社。 お休みの日に少しだけ早起きをして、神猿と隠れお狐様に会いに出かけてみませんか。スーッと心がほぐれる神社でした。
猿江神社アクセス
〒135-0003 東京都江東区猿江 2-2-17
【電車をご利用の場合】
- 東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄新宿線「住吉駅」 B1出口より徒歩約2分です。 (※住吉駅はホームが地下深くにあるため、電車を降りてから地上に出るまで少し時間がかかります。お時間に余裕を持って向かわれると安心です。)
【バスをご利用の場合】
- JR「錦糸町駅」から 都バス22番(東京駅北口または東陽町駅行き)に乗り、「江東西税務署入口」(または「江東区西税務署入口」)で下車、そこから徒歩約2分です。
- 東京メトロ東西線「東陽町駅」から 都バス22番(錦糸町駅行き)に乗り、「江東区西税務署入口」で下車、徒歩約2分です。
