渋谷の再開発で賑わう街角に、ふと時間が止まったような、真っ赤な鳥居が並ぶ景色。
稲荷神社を愛してやまない私にとって、金王八幡宮のすぐお隣に佇む「豊栄稲荷神社(とよさかいなりじんじゃ)」は、渋谷を訪れるたびに足を運びたくなる、特別で大切な場所です。
今回は、小さいながらも圧倒的な存在感を放つ、この美しいお稲荷さんの魅力をお届けします。
目次
朱色の鳥居が誘う、都会のなかの異空間

豊栄稲荷神社の最大の魅力は、なんといっても境内に連なる朱色の鳥居です。
一歩足を踏み入れると、数メートル先を走る車の音さえ遠のいていくような、不思議な静寂に包まれます。木漏れ日が鳥居の赤を鮮やかに照らし、影を作る様子は、思わず息を呑むほど幻想的。
大きな神社も素敵ですが、こうした街の隙間に守られた小さな聖域にこそ、お稲荷様の確かな気配を感じ、背筋がすっと伸びる心地よさがあります。
御祭神と授かれるご利益

豊栄稲荷神社にお祀りされているのは田中稲荷大神と豊沢稲荷大神の二柱。もともと別の場所にあった「田中稲荷神社」と「豊沢稲荷神社」が合祀(あわせてお祀り)されて誕生した歴史があるため、この二柱の神様がお祀りされています。
古くからこの地の人々に、商いのご縁や日々の平穏を授けてこられた優しさが、境内の柔らかな空気に現れているようです。
参拝のポイントと御朱印について
豊栄稲荷神社を参拝する際に、ぜひ知っておいていただきたいポイントがあります。
・御朱印について 豊栄稲荷神社には常駐の神職様はいらっしゃいません。御朱印を希望される方は、お隣の「金王八幡宮」の社務所へ向かいましょう。こちらで豊栄稲荷神社の御朱印も授与していただけます。

・庚申塔(こうしんとう) 境内には、歴史を感じさせる庚申塔も並んでいます。古くからこの地を、そして行き交う人々を見守ってきた石塔たちにも、ぜひ手を合わせてみてください。

おわりに:お稲荷様との静かな対話
渋谷というエネルギッシュな街の中で、豊栄稲荷神社は「心の呼吸」を整えてくれる場所です。


ずらりと並ぶ鳥居をくぐり、お狐様と目が合う瞬間。日々の忙しさを忘れて、ただ静かに感謝を伝えるひとときは、何よりの活力になります。
稲荷神社が好きな方はもちろん、「最近、少しお疲れ気味かも」という方も、ぜひこの小さな聖域を訪れてみてください。お稲荷様が、優しく温かく迎えてくれるはず。お隣の金王八幡宮と隣接しているので、両社を合わせて参拝するのが定番のコースです。
豊栄稲荷神社アクセス
- 東京都渋谷区渋谷3丁目4-7
- JR・地下鉄・私鉄各線「渋谷駅」
1. 渋谷駅からの徒歩ルート(おすすめ)
JR渋谷駅の東口、または地下鉄のC1・C2出口から地上に出るのが便利です。
- 所要時間:駅から徒歩で約5分〜7分程度です。
- 道順:明治通りを並木橋方面(恵比寿方面)へ進み、八幡通りを少し入ったところにあります。金王八幡宮のすぐ隣なので、金王八幡宮を目指して歩くと迷わず到着できます。
2. 公共交通機関(バス)を利用する場合
渋谷駅から「都営バス」や「ハチ公バス(夕やけこやけルート)」を利用することも可能です。
- 停留所:「並木橋」バス停で下車すると、そこから徒歩3分ほどで境内に到着します。

