新橋駅から、ガード下の飲み屋街(ほぼ昼間から営業!)を抜けると見えてくるのが日比谷神社です。新橋なのに日比谷?と不思議に思いましたが、もとは日比谷公園内の大塚山に鎮座していました。江戸時代、江戸城拡張に伴い芝口(現在の東新橋付近)に移転し、さらに明治時代には鉄道敷設のため現在の場所に移った、3度のお引越しを経験した神社です。
今回は「奇跡」「浄化」「虫歯?」と言うキーワードと共に日比谷神社を訪れてみました。
日比谷神社の御祭神とご利益

御祭神は
- 豊受大神: 食物・穀物の神様として知られる稲荷神。五穀豊穣、商売繁盛、家内安全など、幅広いご利益があります。
- 祓戸四柱大神: 罪や穢れを祓い清める神様。心身の浄化、厄除け、病気平癒などのご利益があります。
祓戸四柱大神とは?
祓戸四柱大神(はらえどよはしらのおおかみ)とは、神道において祓を司どる神である。祓戸(祓所、祓殿)とは祓を行う場所のことで、そこに祀られる神という意味である。
とのこと。その名の通り、四柱の神様です。
- 瀬織津比売神(せおりつひめのかみ) 川の神様。罪や穢れを川の流れに乗せて海へと運び去る神様です。ご神徳として 罪穢れを祓い清める、心身の浄化、厄除け、開運招福。
- 速開都比売神(はやあきつひめのかみ 海の神様。瀬織津比売神が運んできた罪や穢れを、海の底で待ち構えて飲み込み、消滅させる神様です。ご神徳として罪穢れを祓い清める、厄災消除、家内安全、商売繁盛。
- 気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ) 風の神様。速開都比売神が罪や穢れを飲み込んだことを確認し、根の国・底の国へ息吹を吹きかけて浄化する神様です。ご利益として罪穢れを祓い清める、災難除け、病気平癒、長寿。
- 速佐須良比売神(はやさすらひめのかみ) 根の国・底の国の神様。根の国・底の国に罪や穢れを持ち、消し去る神様です。ご利益として罪穢れを祓い清める、厄除け、災難除け、病気平癒。
なんという連係プレー・・・。感動です。
祓戸四柱大神をお祀りする主な神社は日本に数社しかなく、日比谷神社は都内で祓戸四柱大神に会える、希少な神社と言えますね。
日比谷神社で授与していただける御守
奇跡の御守
日比谷神社の御守りで有名なのが「奇跡の御守」。日比谷神社は三度のお引越しをしています。神社にとってお引越しとは、そのまま神社自体が消滅してしまう可能性もあります。日比谷神社は、氏子さんたち、支えてくれる人たちの努力で、3回ものお引越しを耐え抜きました。しかもその都度大きくなっていく神社。これはまさに奇跡と言えるのではないでしょうか。辛いことに耐え、成長し、成功する、そんな奇跡を頂けるような気がします。
歯守
日比谷神社は、古くから虫歯封じのご利益があるとされています。その昔は「旅泊(さば)稲荷明神」と呼ばれていました。「さば」と「歯」の音が似ていることから、歯痛に悩む人々が参拝に訪れるようになったそうです。当時の人々は、歯の痛みを治したい一心で、日比谷神社に祈願し、歯痛が治ったらお礼として「鯖」を奉納するようになったと言われています。痛くなってからではなく、健康な歯を願いたいですね。
祓戸四柱守
今回の私のお目当ては、こちらの祓戸四柱守。

四柱の女神が萌えキャラのお姿で描かれる美しい御守です。罪や穢れを祓い、新しい自分へと踏み出す。持っていると何となく勇気が出てくるような気がします。どんなことがあろうとも祓戸四柱大神が守ってくださる、なんて思うのは、この御守の淡い色合いと四柱の美しさの所以でしょうか。
これらのお守りは他の神社ではあまり見られない(特に奇跡の御守は日比谷神社だけ)ものです。ぜひ手にして、大切にしてください。
日比谷神社御朱印
御朱印は書置きのみです。クリーム色の和紙風、鯖が奉納されている、こちらもちょっと珍しい御朱印。

アクセス
東京都港区東新橋2-1-1
- JR新橋駅 烏森口から徒歩5分
- 東京メトロ銀座線 新橋駅 5番出口から徒歩5分
- 都営地下鉄三田線 内幸町駅 A1出口から徒歩3分
- ゆりかもめ線・都営大江戸線 汐留駅 徒歩3分
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