オフィス街虎ノ門に鎮座する虎ノ門・金刀比羅宮。境内に建つのは地上26階建ての琴平タワー。さすがにオフィスビルや商業施設が立ち並ぶ虎ノ門です。金刀比羅宮と共に、古くから縁結びのご利益があるという末社の結神社を訪ねてみます。
虎ノ門金比羅宮の由緒と御祭神
虎ノ門金比羅宮は、万治3年(1660年)に讃岐国丸亀藩主・京極高和が、江戸藩邸の守護神として、讃岐の金刀比羅宮の分霊を勧請したのが始まりです。
その後、延宝7年(1679年)に現在地に移転しました。
江戸城の裏鬼門にあたるこの地に移転したことから、江戸の街を守る重要な神社として崇敬を集めてきました。
御祭神
- 大物主神
運を掌る神として伝承されている大物主神は、「大いなるモノ(神霊)」、すなわち「神々の中でも最も偉大なる力を持つ神」という意味の神名であり、海陸安穏・五穀豊穣・万民泰平、国や人々に平安をもたらしてくださる神様、だそうです。 - 崇徳天皇
鳥羽天皇の皇子、崇徳天皇は第75代の天皇として即位しました。保元の乱の厄により讃岐国へ遷られ、その後も讃岐国で過ごした崇徳天皇は、金刀比羅宮(本宮)を崇敬していました。不遇な生涯を遂げた崇徳天皇。そののあまりの仕打ちに怨霊伝説にもなっています。神様になり生前の苦しみや挫折から逃れ、そしてその苦しみや挫折が逆転し、縁切りや厄除けのご利益を私たちに齎してくださると言われています。
虎ノ門金比羅宮のご利益
海上守護、大漁満足はもちろんのこと、五穀豊穣、殖産興業、招福除災などがあります。もともとこんぴらさんは漁師さんや船乗りさんから「航海安全」「海上守護」の神さまとして崇敬されていました。
結神社はえんむすびの神社
本殿の右横に鎮座する二つの小さなお社。手前が喜代住稲荷神社、そして奥が縁結びにご利益があるとされる結神社です。「結神社」とはいかにも縁結びにご利益ありそうですよね。
結神社の起源は定かではないそうですが、江戸時代には良縁祈願に訪れた娘さんたちが、この結神社の前で自身の髪を切り、または折り紙を持参し、社殿の格子や周りの木々に結わい、良縁を祈り成就させていたそうです。
それから時は流れて、今は良縁祈願の赤い紐を結ぶことでこの神様にお願いをすることで、江戸時代の風習が甦りました。
縁結びを願う方(男女だけではなく、人と人や良い仕事とのご縁等々)はぜひ訪れてみてください。
四体の聖獣に護られた虎ノ門金比羅宮
実は何よりも目を奪われるのがこちらの銅鳥居。絡みつくような四体の聖獣、これらは四神と呼ばれ、四方の守護神であり、東は青龍、西は白虎、南は朱雀、北は玄武が守る霊鳥霊獣です。画像で見ると、左上が青龍、左下が玄武、右上が朱雀、右下が白虎、です。あまりの強力パワー(と見た目)で、私のような凡人がくぐってもいいのだろうかと、しばらく眺めながら鳥居の前に立ち尽くしていましたw
こちらは港区指定有形文化財・建造物に指定されています。伺った際はぜひ四体の聖獣、じっくり見てみてください。何かしらのパワーを頂けるかもしれません。
御朱印料はお気持ちで
御朱印は書置きではなく、その場で書いていただけます。ちょっとだけ困ってしまうのが、御朱印料はお気持ちで、と言うやつ。こちらもそうでした。そんな時は今は大体どこも500円なので、500円をお納めします。きっとこれでいいんだ、って自分を納得させていますw
大都会の中にある、大都会らしい虎ノ門金比羅宮、周辺にも虎ノ門ヒルズ、その他いろいろスポットがあります。オフィスビルと商業移設に囲まれたこんぴらさんにぜひ行ってみてください。
アクセス
東京都港区虎ノ門一丁目二番七号
- 東京メトロ銀座線 『虎ノ門駅』2a出口より徒歩1分
- 東京メトロ日比谷線 『虎ノ門ヒルズ駅』A2a・b出口より徒歩5分
- 東京メトロ丸ノ内線/千代田線 『霞ケ関駅』A13番出口より徒歩5分
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