縁結びで有名な島根県出雲市に鎮座する出雲大社。因幡の白うさぎのお話でも有名です。そんな出雲大社唯一の都内分詞が、東京六本木に鎮座する出雲大社東京分詞です。御祭神はもちろん縁結びの神様、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)。
縁結びや良縁、恋愛成就のご利益を求める人々が集う、大都会らしいビルな神社。出雲大社東京分詞にお邪魔しました。
都心らしいビルのお社
都心ではそんなに珍しくはないビルの神社やお寺。正面に立つとシンメトリーであることがわかります。こうして見るとやはり威厳と重厚感を感じますね。
また「分詞」とは、神社において、本社と同じご祭神を別の場所に新たに設けた神社でお祀りすること、またはその神社のことを指します。本社から「分霊」した神様をお祀りするため、分祠でも本社と同じご利益があるとされています。東京に居る者にとっては、出雲まで行くのはなかなか大変なことです。昔だったらなおのこと。同じご利益と言うのはありがたいことですね。
祓社(はらいのやしろ)で心身を清めましょう
階段を登って3階まで行くと正面に拝殿、右に社務所、そして左に手水舎と祓社があります。ご参拝の方法として、まず手水舎で清め、そしてさらに祓社で心身を祓い清めていただきます。
出雲大社の祓社には、心身の穢れを祓い清めてくださる 祓戸四柱の神(はらえどのよはしらのかみ) が祀られています。祓戸四柱の神とは、以下の四柱の神様です。
- 瀬織津比咩神 (せおりつひめのかみ)
- 速開都比咩神 (はやあきつひめのかみ)
- 気吹戸主神 (いぶきどぬしのかみ)
- 速佐須良比咩神 (はやさすらひめのかみ)
出雲大社に参拝する人々は、まずこの祓社で心身を祓い清めてから参拝するのが習わしとなっています。
出雲大社の参拝の方法
神社の参拝方法は二礼二拍手一礼がほとんどですが、出雲大社の参拝方法は、二拝四拍手一礼です。四拍手は「四季、春夏秋冬」と「四方、東西南北」を意味し、天災に見舞われることなく、実りと繁栄を祈願するというものだそうです。
授与品と御朱印
出雲大社の授与品で有名なのが縁結びの糸。紅白の絹糸が小さな袋に入っています。縁結びの神様である大国主大神のご神徳が込められており、身に着けることで良縁に恵まれるとされています。
そして御朱印。
「縁」の朱印が素敵ですね。
出雲大社東京分詞は六本木駅から徒歩1分。出雲まで行くことができなくても、地下鉄で気軽に行くことができます。ご利益の「縁結び」は男女の関係だけではなく、人と人や仕事、その他ご縁の縁を繋ぐ道しるべとなって頂けるのかもしれませんね。ぜひその荘厳さを体験してみてください。
アクセス
東京都港区六本木7丁目18−5
- 東京メトロ日比谷線「六本木駅」2番出口 徒歩1分
- 都営地下鉄大江戸線「六本木駅」7番出口 徒歩3分
- 渋谷駅東口バスターミナルより 都01新橋駅行きバス六本木停留所下車