秋葉原の喧騒から少し離れた場所に、ひっそりと佇む柳森神社。実はここ、勝負運向上・立身出世、そして良縁成就・玉の輿 にご利益があるとされる、パワースポットです。その秘密は、境内に祀られた「おたぬき様」と、5代将軍 徳川綱吉の生母・桂昌院との深い繋がりにあると言われています。おたぬき様の他にもとっても印象的なおたぬきが居るという柳森神社を訪ねてみました。
江戸城の鬼門除けとして誕生

柳森神社の創建は、室町時代、太田道灌が江戸城を築城する際に遡ります。鬼門(北東)の方角の厄除けとして、京都の伏見稲荷大社を勧請し、多くの柳を植えたのが始まりとされています。
江戸時代には、徳川幕府から社殿造営の寄進を受けるなど、”江戸の三森”の一つとして、烏森神社、椙森神社と共に、江戸庶民の信仰を集めていました。
桂昌院と「おたぬき様」
柳森神社で特に人気なのが、 福寿神祠(ふくじゅしんし) に祀られている 「おたぬき様」 です。

この福寿神祠は、桂昌院が江戸城内に創建したのが始まりとされています。桂昌院は、もとは八百屋の娘でしたが、3代将軍 徳川家光の側室となり、5代将軍綱吉を産みました。


彼女は福寿神を深く信仰し、綱吉が将軍に就任すると江戸城内に福寿神祠を建立しました。後に、柳森神社に合祀されたこの祠には、「おたぬき様」が祀られています。「たぬき」は「他を抜く」に通じることから、勝負運向上・立身出世にご利益があるとされ、桂昌院が玉の輿に乗ったことから、良縁成就・玉の輿のご利益もあるとされています。
小さな境内にぎゅっと詰まった柳森神社

柳森神社は下り宮です。下り宮とは、ご覧の通り本殿まで参道を下って参拝する神社です。この下り宮はとても珍しいそうで、そう言われてみれば初めて下り宮を見たかもしれません。ぎゅっと末社などが詰まっている境内ですが、やっぱり一番先に目に飛び込むのがあの例のおたぬき・・・



どの角度から見てもおもしろい~。いや、おたぬき様におもしろいなどと言ってはいけないことはわかっていますが・・・でもおもしろい~。
また福寿神の鳥居の左横にはまた違ったおたぬき

柳森神社の末社









鳥居付近の歩道には柳の木がありますね。
柳森稲荷の御朱印はご自身で押すタイプ

社務所はもうずいぶん前からしまっている感じでした。御朱印の木箱が置いてあり、その中に御朱印が入っているので、ご自身で押すタイプです。社務所に誰もいない神社によくあるタイプですね。黒のインクが付いたまま、朱のスタンプを使ってしまう方がいるようで、朱色が少し黒ずんでいます。ちょっとだけ残念。このままだと伺った日付を忘れてしまうので、あとで筆ペンで日付を入れようと思います。
秋葉原の喧騒から離れて「出世」「玉の輿」を願う。
柳森神社は秋葉原駅から徒歩5分、神田川のほとりに鎮座しています。あの喧騒から徒歩5分とはとても思えない静かな空気が境内には漂っています。出世や玉の輿を願う方は、ちょっとだけ喧騒から離れておたぬき様に会いに行ってみてください。まずは、おもしろおたぬき様がお出迎えしてくれます。癒されること間違いなしです!
アクセス
東京都千代田区神田須田町2-25-1
- JR山手線・京浜東北線・総武線・東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」 徒歩5分
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