東京都の最大の観光地と言ってもよい浅草浅草寺。今や日本人を探すほうが難しいかもしれません。仲見世通りをインバウンドの波に乗りながら歩いていくと浅草寺、その右脇に鎮座しているのが三社様としても有名な浅草神社。そしてそのまた奥、仲見世通りや浅草寺の喧騒がすっかり収まったところにひっそりと鎮座しているのが浅草神社末社被官稲荷神社です。
被官稲荷神社のご利益
その名の通り「被官」つまり官職に就くことを願う人々から信仰を集めており、就職や出世のご利益があるとされています。また、五穀豊穣や商売繁盛、家内安全など、人々の生活に根付いたご利益も期待できます。
とにかくかわいいお狐様「お姿」
被官稲荷神社ではお願い事をするときに小さな今戸焼のお狐を奉納します。このお狐たち、「鉄砲きつね」と言うそうです。姿形が「鉄砲玉」に似てるから、だそうで。
雄と雌、対になっており、被官稲荷神社では1,500円でお受けすることができます。持ち帰って家に置き、願いが叶ったら奉納する、またはそのまま奉納する、とのことですが、私はあまりにも可愛い狐のお姿に一目惚れをして家にお招きしました。そう、被官稲荷神社ではこの今戸焼の鉄砲きつね「お姿」と呼ばれています。
ずらりと並んだお姿は、小さいのに壮観であったりもしますね。小さな稲荷神社なのに、これだけの数が並ぶ、やはりご利益パワーは強力なのかもしれません。
戦火を乗り越えた社殿
被官稲荷神社の社殿は関東大震災や東京大空襲の被害を免れた貴重な建造物です。特に、創建当時のままの杉皮葺の屋根は必見です。
浅草と言う場所で、関東大震災にも東京大空襲にも耐え残ったということを考えると、奇跡の神社と言えるのではないでしょうか。
境内の小さなお狐様たちも魅力的
被官稲荷神社の境内は決して広くはありませんが、お狐様もたくさんいます。
浅草散策の際はぜひお参りを
浅草界隈はとにかく派手なものが多いので、余計に見落とされがちな被官稲荷神社ですが、商売繁盛や出世を願う方はぜひ参拝してみてください。そうでない方も、歴史のある佇まいに触れてリフレッシュできたりやる気が出たり。そんなパワーが被官稲荷神社にはあると思います。
最後に、御朱印は浅草神社の社務所で頂くことができます。「お姿」の印が可愛いですね。
アクセス
〒111-0032 東京都台東区浅草2丁目31−16
- 東京メトロ銀座線浅草駅から徒歩7分
- 都営地下鉄浅草線浅草駅から徒歩7分
- 東武線浅草駅から徒歩7分
- つくばエクスプレス浅草駅より徒歩10分
- 都バス 草64(池袋駅東口-浅草雷門) 二天門より徒歩2分