東京都千代田区、皇居のすぐ近くに鎮座する平河天満宮。天満宮と言えば学問の神様。菅原道真公が祀られ、合格祈願や仕事運・勝負運アップを求めて参拝する人々が多い神社です。境内に撫で牛も必ずと言っていいほどいますね。
江戸三大天神社1は、湯島天神(東京ではやはり湯島天神が一番有名ではないでしょうか)、亀戸天神社、そして平河天満宮とされていますが、都内にはまだまだたくさんの天神様がおられます。
今回は縁結びの梅があるという平河天満宮にお伺いしました。
平河天満宮の御由緒
平河天満宮は、文明10年(1478年)に、当時の江戸平河城主であった太田道灌によって創建されました。道灌は、城内に梅の木を植えていましたが、なかなか花が咲かなかったため、菅原道真公を祀ったところ、見事に梅の花が咲き乱れたという伝説が残っています。
その後、徳川家康の江戸入府に伴い、現在の地に移されました。
境内見どころ
千代田区最古の銅鳥居
半蔵門線半蔵門駅から徒歩1分、まず目に入るのは高さ5mの銅製の鳥居です。支柱にある銘文によると、天保十五年(1844)十二月に、麹町周辺の人々によって建設・奉納されたものと思われるそうです。
撫で牛・石牛
相当古いものと思われる撫で牛、石牛を撫でると学芸が上達するという信仰のため、すり減りすぎています。嘉永5年、対で奉納されましたがもう一基は行方不明だそうです。その他にも参道に並ぶ撫で牛たち。牛だらけです。
末社・平河稲荷神社
連なる鳥居をくぐると千本幟の向こうに見えてくるのが平河稲荷神社。
御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。創建や由来は不明とのことですが、参道には力石、筆塚などがあります。
また正面銅鳥居のすぐ右横には、大鳥神社(おとりさん)・塩神社(生活の神様)・浅間神社(せんげんさん)が鎮座する三殿宮があります。
実がペアで生る、縁結びの梅
平河天満宮の境内にある梅の木は、実がペアで生ることで有名です。この事から恋愛成就にご利益があるとされています。寄り添う道祖伸もかわいいですね。残念ながら今回伺ったのが、梅の花でも梅の実のシーズンではなかったので、次回お伺いするときは梅の実が生ることに再訪したいですね。
平河天満宮・平河稲荷神社御朱印
お伺いしたのはスポーツの日。国民の祝日にはその祝日の印が入ります。1年に1度なのでちょっとうれしいですね。平河稲荷神社は可愛いお狐様。撤饌(おさがり)はザラメとお醤油のおせんべい。おいしかったです!
まとめ
東京都千代田区に鎮座する平河天満宮。半蔵門駅から徒歩約4分、オフィスビルが立ち並ぶ周辺ですが、平河天満宮の周りはとても静かです。境内にはほっとする空気が流れており、受験生の皆さんだけではなく、ちょっと疲れちゃったなーなんて思うときにお参りするのも良いかもしれません。少し歩けば皇居のお堀に突き当たるので、お散歩もよいですね。私も次は梅の咲くころに伺います。
平河天満宮アクセス
東京都千代田区平河町1-7-5
- 東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅下車 1番出口 徒歩4分
- 東京メトロ有楽町線「麹町」駅下車 1番出口 徒歩6分
- JR中央 総武線「四ツ谷」駅下車 麹町口 徒歩17分
- 江戸三大天神は湯島天神、平河天満宮、亀戸天神とされていますが、亀戸天神ではなく上野の五條天神社とされる説もあります ↩︎
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