御徒町駅あたりを通る山手線の車窓から見たことがあると言う方も多いのではないでしょうか。アメ横の雑踏の中に突然現れる美しい寺院。それが妙宣山 徳大寺です。徳大寺と言うよりも「摩利支天」と言った方が馴染み深いかもしれませんね。
今回はそんな雑踏の中に威風堂々と鎮座する摩利支天徳大寺にお邪魔しました。
目次
そもそも「摩利支天(まりしてん)」とは?

まず、徳大寺のご本尊である「摩利支天」とはどのような神様なのでしょうか。
摩利支天は、古代インドの神様が仏教に取り入れられた「天部」に属する守護神です。 その正体は「陽炎(かげろう)」そのもの。陽炎は実体がないため、捉えることも、傷つけることも、燃やすこともできません。
この「誰にも見られず、傷つけられることのない」という性質から、摩利支天は「災いから身を隠し、勝利をもたらす神」として、中世以降、特に武士たちから篤い信仰を集めました。楠木正成や毛利元就といった名だたる武将たちも、摩利支天を自らの守護神としていたと伝えられているそうです。
つまり、あらゆる障害や災難から身を守り、勝利へと導いてくれる、非常に力強い神様という事。
徳大寺のご本尊とご利益
徳大寺は日蓮宗のお寺で、正式には「妙宣山 徳大寺」といいます。金沢の宝泉寺、京都の禅居庵と並び、日本三大摩利支天の一つに数えられる名刹です。
奇跡のご本尊「開運大摩利支尊天」
徳大寺に祀られているご本尊「開運大摩利支尊天(かいうんだいまりしそんてん)」は、一説には聖徳太子御作とも伝えられています。
このご本尊が「勝利の神」としていかに強力であるかを物語るエピソードがあります。徳大寺は、江戸時代の大火、そして近代の関東大震災と東京大空襲という二度の大災厄に見舞われました。しかし、そのどちらの際も、ご本尊は奇跡的に焼失を免れ、現在までそのお姿を伝えているのです。
この「災いを退ける」奇跡こそが、徳大寺の「厄除け」と「勝運」のご利益の源泉となっています。
徳大寺の主なご利益
その歴史とご本尊の力から、徳大寺には以下のようなご利益があるとされています。
- 勝運(かちうん)
- スポーツ、受験、商談、就職活動など、あらゆる「勝負事」での勝利
- 厄除け・災難除け
- ご本尊が災火を免れた歴史から、災いやトラブルを退ける
- 開運招福
- 運を開き、福を招き入れる
- 商売繁盛
- アメ横という土地柄もあり、ビジネスの成功を願う参拝者も多数
- 気力・体力・財力の充実
- 「気・体・財」の三力を授けてくれるとも言われています
触れて力をいただく「力の亥」・眷属としての亥(いのしし)

眷属と言えば、稲荷神社のお狐様が思い浮かびますが、摩利支天の眷属は猪なのです。眷属とは、一言でいえば神様や仏様のお使いや従者です。神仏のかわりにせっせと働き、お仕えする眷属は動物の形で表されていることが多いです。
陽炎が神格化された摩利支天は、猛スピードで走る猪の背に乗っているお姿で描かれることが多いです。まさに猪突猛進。信仰する者の前に立ちはだかる災難や障害、敵」といったあらゆる魔に対し、一切の躊躇なく猛然と突き進み、それらを打ち破って進むべき道を切り開く。この「突破力」こそが、摩利支天が「勝利の神」「厄除けの神」として崇められる力の源泉と言われているそうです。
徳大寺の境内にいる像、「力の亥」は触れたものに気力、体力、財力、力を与えてくださるそうです。絶対に負けられない勝負を控えている方、悪い流れを断ち切り、運を開きたい方、仕事や商売を成功させたい方、とにかく勝ちたい方、そんな方々はぜひ一度、徳大寺を訪れてみてください。災いを退け、勝利へと突き進む摩利支天と、そのお使いである猪たちが、きっとあなたに力強い後押しをしてくれるはずです。
摩利支天徳大寺御朱印

お伺いしたのがちょうどゐのこ大祭の日。ゐのこ大祭の御朱印を頂くことができました。
摩利支天徳大寺アクセス
〒110-0005 東京都台東区上野4丁目6−2
- JR御徒町駅 (山手線・京浜東北線) 北口から徒歩 約2~3分
- 上野駅 (JR各線)不忍口(しのばずぐち)から徒歩 約5分
- 東京メトロ銀座線 上野広小路駅A5、A3出口徒歩 約1~2分
- 都営地下鉄大江戸線 上野御徒町駅 A5、A3出口から 徒歩 約1~2分
- 東京メトロ日比谷線 仲御徒町駅 3番、4番出口から 徒歩 約3~4分
