銀座のきらびやかな街並み。高級ブランドが立ち並ぶ銀座四丁目交差点からほど近く、一本路地を入った場所にひっそりと佇む「宝童稲荷神社」。喧騒は静まり、都会の路地ならではの、ある意味ミステリアスな空間に、朱色の小さな社殿はまるで別世界のようです。
銀座、路地裏、宝童稲荷神社

宝童稲荷神社は、江戸時代に名主「弥左衛門」が子育て祈願の分祀として建立したのが始まりと言われています。かつては江戸城内にあったという説もあり、将軍の子息の早世を防ぐために祀られたとも伝えられています。
ご利益は、良縁成就、子育て、子供の成長、また銀座という場所柄、多くの企業の創業の地であることから、起業家などの参拝も多いそうです。
御祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。穀物の神で、五穀豊穣を司る神様です。
小さなお猿が御案内
宝童稲荷神社は3匹のお猿に見守られています。2匹は本殿の前。もう1匹は、「この路地だよ~こっちこっち!」と道案内をしてくれているようです。

このお猿たちについて詳しく調べてみると
- 宝童稲荷神社の参道に設置されており、参拝者を神社へと導く役割を担っている。
- お猿の彫刻は、芸術家の渡辺元佳氏によって制作されたもの。
- 参道が2016年の申年に竣工したことにちなんでお猿を設置。
- 猿は「えん」と発音が同じであることから、「縁結び」の願いも込められている。
- 子育てと縁結びを見守るシンボルとなることを祈って作られた。
- 人と人との気持ちをつなぐ存在となるようにとの願いが込められている。
- 参道のアート名は「猿結参道ーえんむすぶさんどうー」英語で「Happy Monkey Avenue」
たくさんの思いがこのお猿たちに込められていたのですね。
宝童稲荷神社は銀座八丁めぐりのうちの一社です
「八丁」とは、銀座一丁目から八丁目までの街区のこと。銀座の街全体を巡り、それぞれの神社に参拝することで、より深いご利益が得られると言われています。銀座1丁目から8丁目までの、小さな神社十三社を巡ろうと言うものです。
銀座八丁めぐりは通常2時間ほど。ゆったり回ればそれ以上にかかりますが、煌びやかな銀座の街をウォーキングするのは、とても楽しいと思います。お時間のある方はぜひぜひ巡ってみてください。
宝童稲荷神社御朱印

御朱印はもちろん書置き(社務所はありません)。少し細めの御朱印。美しいですね。
銀座の路地裏の小さな小さな神社、でもお参りする人たちは絶えることがありません。銀座に行った際にはぜひお猿の道案内で、宝童稲荷神社にお参りしてみてください。心が豊かになること間違いなしです。
宝童稲荷神社アクセス
東京都中央区銀座4-3-14
- 東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線銀座駅B4出口から徒歩1分
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