朱色の楼門が誘う、江戸の熱気
地下鉄から地上へ出た瞬間。いつものことですが そこには、先ほどまでの無機質な駅の空気とは全く異なる、熱を帯びた「別世界」が広がります。

まず目に飛び込んでくるのは、視界を埋め尽くすほどの圧倒的な人の渦。 多言語が飛び交う賑やかな声、車道を駆ける人力車の威勢のいい掛け声、そしてどこからか漂ってくる香ばしいお菓子の匂い…おせんべいのお醤油が焦げた香りも…。
「あいかわらずすごい人だね」と旦那様と顔を見合わせながら、その熱気に気圧されそうになりつつも、不思議と足取りは軽くなります。普段、私たちが好んで訪れる静謐な森の神社とは対極にある、エネルギーの塊のような場所。
仲見世の入り口へと進むにつれ、その渦はさらに密度を増していきます。 そして、その混沌とした喧騒の先に、どっしりと鎮座する「雷門」の赤が見えたとき、これぞ浅草!という実感が、心地よい興奮となって胸に込み上げてきました。

今日は、この圧倒的なエネルギーに身を任せ、東京最古の観音様が放つパワーを全身で浴びる一日。むせ返るようなお線香の煙と、人々の祈りが渦巻く、浅草寺の「動」の癒やしをレポートしたいと思います。
視界を彩る五重塔と、浄化の煙

仲見世通りを人をかき分け歩きながら「参拝が終わったら、あそこの揚げまんじゅうを食べるんだ!」と
旦那様に宣言。多言語が飛び交い、活気に満ちたこの通りは、歩いているだけでこちらのエネルギーまで底上げされるようです。
仲見世を抜けると、目の前には空を突くような五重塔と重厚な宝蔵門が。都会の空に映える朱色のコントラストは、カメラを構えずにはいられない美しさです。
そして、本堂の前で私たちを待ち構えていたのは、常香炉(じょうこうろ)から立ち上る真っ白な煙。 「ご利益を…!」と欲張って煙をせっせと浴びていたら、風のいたずらでしょうか、ふわっとお線香の煙に包まれてしまい、二人して「ゴホゴホ」と思わずむせ返ってしまいました(笑)。でも、このお線香の独特な香りに包まれると、心の中の雑念まで一緒に洗い流されるような気がします。
本堂の静寂と、力強い御朱印
その大きさに圧倒されながら階段を上がり、本堂(観音堂)へ。 外の喧騒が嘘のように、お堂の中には厳かな空気が流れています。見上げれば天井には豪華な龍の絵。賽銭箱の前で手を合わせ、観音様の慈悲に触れる一瞬は、自分自身と深く向き合える大切な時間です。

参拝の後は、影向堂(ようごうどう)で御朱印をいただきました。力強く、流れるような筆致の「聖観世音菩薩」の文字。この一筆を眺めるだけで、今日いただいたパワーがじわじわと身体に染み渡るようです。
旅の締めくくりは、アツアツの「揚げまんじゅう」

活気にあふれた境内を後にし、お楽しみの揚げまんじゅうタイム!私はあんこのおまんじゅうに黒ゴマの衣の揚げまんじゅうを頂きました。旦那様はカスタード。 サクッとした衣の中に、優しい甘さのあんこ。歩き疲れた体に、この熱々が染み渡ります。旦那様と「やっぱり浅草はいいなぁ」「おいしいねー」と顔を見合わせながら、仲見世の賑わいの中でいただくおやつは格別でした。
静かな癒やしもいいけれど、時にはこんな風に、人のエネルギーと歴史の重みに「むせ返る」ような体験も、明日への活力になりますね。

また浅草寺隣には浅草神社、被官稲荷神社、銭塚地蔵堂なども鎮座し、癒し旅には最適です。
金龍山浅草寺 アクセス情報
- 住所: 東京都台東区浅草2-3-1
- アクセス:
- 東京メトロ銀座線「浅草駅」から徒歩5分
- 都営浅草線「浅草駅」A4出口から徒歩5分
- 東武スカイツリーライン「浅草駅」から徒歩5分
- つくばエクスプレス「浅草駅」から徒歩10分



